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ちょっと悲しい再開 [日常生活]

昨日はまた、茨城県立自然博物館へいってきました。

今は「竹展」をやってました。
竹の魅力や特徴に感心しつつ
特設会場の奥のほうへ足をはこぶと・・・・
突然あらわれたパンダの剥製。

なんと、「カンカン」とかいてあるではありませんか。



「カンカン」って、上野動物園にいた、あの「カンカン」でしょ?
私の世代にとって、パンダと言えばもちろん「ランラン」と「カンカン」。


私たち家族だって、ランランカンカン見たさに上野動物園に行ったのです。
多分小さかったから、他の動物は全然覚えていません。
でも、ランランとカンカンだけは覚えています。

パンダ舎前は大行列でした。
警備のおじさんは、「おさないでくださいー!立ち止まらないでくださいー!」と大声で叫んでいました。

立ち止まらないでくださいって、パンダだって生き物なんだもの。
いつもナイスなポーズで私たちを迎えてくれるとはかぎりません。
やっとたどりついた薄暗いパンダ舎の中に、ランランかカンカンかわからない白黒のおしりが見えました。
「立ち止まらないでくださいー!」
ああん、もうちょっと


あれきり、上野のパンダさんにはお会いしていません。


なのにこんなところで突然の再開。
あれほど見たかったお顔も拝見しました。
でも日本中が熱狂したスーパースターがこんなところに無造作におかれていていいものでしょうか。カンカンを知らない子ども達はさっさと通り過ぎて行きます。ちょっと、みんな!これカンカンよ!!並んだって見られなかったカンカンなんだから。わかってんの??

亡くなってもなお、その姿を人目にさらさなければいけないなんて、なんかかわいそうな気持ちになりました。
そしてカンカンは、幼い日の家族との思い出を一瞬でよみがえらせてくれました。

自白の強要 [ニュースから]

冤罪で17年ぶりに釈放された菅谷さんのニュースが連日報道されています。
菅谷さんがいろいろ話されている中で、一番心が痛むのは「自白を強要された」ということです。警察にも立場があったのでしょうけれども、人の人生をなんだと思っているのでしょうか。いくら謝っても失った時間は戻らないのに。


自分のことではないけれど、私にも辛い思い出があります。
日本語教師をしていたころ、私のクラスの学生の一人が決められた時間を上回るアルバイトをしていたためにある日突然入国管理局の職員に掴まり、そのまま学校へ戻ることなく、国に帰されてしまったのです。

彼はインドネシアの学生で、非常に真面目でした。真面目に勉強して、授業中に疲れた様子や眠そうな姿を見せたことがありませんでした。だから私たちもそんなに働いているとは知りませんでした。真面目に大学を目指して、大学に入ってからの学費を少しでも稼ぐために危険を冒して働いていました。

入国管理局は彼の来日目的が、金稼ぎにあると決めつけ、本人にそう言わせるよう厳しく問い詰めました。友人達は署名を集め、私も遅刻欠席のない彼の出席簿を提出しました。交渉しましたが、出席簿などは学校側でいくらでも作れると決めつけられ、相手にされませんでした。

何日も彼のいない暗い雰囲気の授業が続きました。時々来る電話では、必ず助けるから頑張るように、と伝えていました。

でもある日、「もう私は帰ることに決めた」と学校に電話が来ました。私は新幹線に乗って、最後に彼に会いに行きました。帰国の前日でした。
「どうして帰るといいましたか。」と聞くと、「私はもう疲れました。」という返事。もう心は決まっていました。


本当に勉強したい若者の、それこそ人生を変えてしまった入管に対し、怒りが収まりませんでした。よくわからない日本語で毎日責められるのは彼にとってどんなに恐いことだっただろうと思うのです。連日そんな目にあって、ついに自ら「国に帰る」と言ってしまった。それに対して何もできなかった自分たちの無力も情けなかったです。

実はそのとき、彼のまさに志望している大学から、いい学生を紹介してほしいと申し出があり、私たちは彼を推薦するつもりでいたのです。でもそれはあまりに気の毒で言えませんでした。


彼が帰ってしまってから、暗い顔をして授業をしていた私に、「先生、元気出して」と言ってくれたのは自分たちも辛いはずの彼の友人達でした。私はインドネシアの学生が大好きです。




あれから3年、彼はインドネシアで、日本の自動車の会社に就職しました。あんなことがあっても、日本を日本人を嫌いにならないでくれました。
時々メールがきます。
「先生、わたしまた日本にいきたい。でもまだパスポート ブラックリストです。」

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